イベント情報
公開パネルディスカッション
「何のための多読? すぐれた多読学習材とは?
-知的好奇心を刺激する多読学習材をめざして-」
日本語学習者向けの日本語多読の読み物は、出版物や無料で公開されているものを合わせると、数百のタイトルが揃っています。ただ、その多くが物語や昔話のようなストーリー性を持った読み物です。多読の理念の一つに「楽しく読む」ことがあり、その理念を反映しているためだと思われますが、同時に多読では「教養のために読む」ことも推奨されています。ストーリー性のある読み物に対して、教養のために読む読み物は数も少なく、どのようなものがそれに適しているかという検討もあまりなされていません。
私たち7名(下記登壇者)は「現代社会再考プロジェクト」と銘打ち、日本語学習者の知的好奇心を刺激するような多読学習材を作ろうと動き出しました。そして、オンライン会議や試行を重ね、現代社会を再考するための7つのテーマ、28編の読み物を作成しました。
「現代社会再考プロジェクト」では定期的にオンライン会議を行ってきました。今回は初めて佐賀の地で、対面会議を行います。これを機に、対面会議を一般公開して「公開パネルディスカッション」とし、多読に関心のある方々と広く情報を共有したいと考えています。
【日時】
2020年11月8日(日) 13:00~15:00(日本時間)
【登壇者】(敬称略)
奥野由紀子(東京都立大学)
佐々木瑞枝(武蔵野大学名誉教授)
西口光一(大阪大学)
松田真希子(金沢大学)
門倉正美(横浜国立大学名誉教授・科研協力者)
佐々木良造(静岡大学・科研分担者)
吉川達(佐賀大学・科研代表)
【現代社会再考の7つのテーマ】
「森は生きている」
「言語と文化と人」
「貧困からの脱却」
「日本の家」
「メディア・リテラシー」
「テクノロジー」
「バイクと社会」
【実施方法】
Zoomミーティングを使用した対面会議の一般公開。同時中継型。
【費用】
無料
【定員】
100名(定員に達し次第、申し込みを終了します)
おかげさまで、たくさんの方にお申し込みいただいております。
一人でも多くの方にご参加いただきたいと思いますので、定員を拡大し、申し込み期限まで受け付けます。
【内容】
※参加者には本プロジェクトで作成した読み物を事前に配付します。配付資料を参照しながらご参加ください。
1)「現代社会再考プロジェクト」の概要、これまでの流れの説明
2)7名の書き手による試作の紹介
3)登壇者議論
- 何のために多読をするのか?
- すぐれた多読学習材とはどのようなものか?
4)一般参加者との意見交換
【申し込み】
11/6(金)正午にて申し込みを締め切りました。多くの方にお申し込みをいただき、ありがとうございました。
本企画ならびに「現代社会再考プロジェクト」は、JSPS科研費「日本語教育における多読の環境整備と実践、効果測定についての研究(課題番号18H00677、代表 吉川達)」の助成を受けて実施しています。